五風十雨のこと
私には小学1年生の子どもがいる。
朝の通学中、時間がないのに、川の魚を眺めたり、田んぼの横に座ってみたりする。
「急げ、遅刻するぞ」と言おうとするが、
息子にはそれよりも大事なものが、感じるものがあるのだろうと思い、私も立ち止まる。
そうして子どものように、歩いてみたり、立ち止まってみたりすると、
今まで見えていなかったものの大切さに気づかされる。
いかに自分が乱暴な生き方をしていたのかが身に染みる。
震災や自然災害から、少子高齢化などの社会問題まで、いま世界は大きな転換期を迎えている。
孤独や閉塞感を感じやすい時代だからこそ、
人と人・食・自然・アート・多様な価値観のコミュニケーションを担うこの場所で、
子どものように少し立ち止まってみてほしい。
豊かさを再解釈することで拡張した家庭的なおもてなしを、
つまりは私たちが考える “新しい在り方”を提供し、
そこでお客様の笑顔を見ることが出来れば、これ以上の喜びはありません。
主催 村尾 晃徳